ITストラテジストとは?難易度・受験概要・活かし方までわかりやすく解説!

ITストラテジストとは?難易度・受験概要・活かし方までわかりやすく解説!

はじめに

「エンジニアからキャリアアップしたい」
「経営とITを両方理解できる人材になりたい」
そんな方に注目されている国家資格がITストラテジスト(ST)です。

ITストラテジストは、IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験のひとつで、経営戦略×IT戦略の両方を考えられる人材を目指す資格。

この記事では、ITストラテジストの受験概要・試験内容・難易度・合格後のメリットなどを、ITキャリアの視点でわかりやすく解説します!

ITストラテジストってどんな資格?誰向けの試験なのか

ITストラテジストとは?どんなスキルが問われる?

ITストラテジストは、ITを使って経営戦略を実現するプロフェッショナルです。
開発だけでなく、事業計画・システム化構想・投資判断などを担当するような“ITコンサル”や“情報戦略部門”向けの資格です。

問われるスキル例👇

  • 経営戦略の理解

  • IT投資の評価・ROI分析

  • 業務改革(BPR)とシステム導入

  • システム企画書の作成能力

  • 利害関係者との調整スキル

→「ITで事業を動かす力」が求められます。

他の情報処理資格との違い

資格 特徴・比較ポイント
プロジェクトマネージャ(PM) 開発現場の管理・進行に特化
システムアーキテクト(SA) システム全体設計に強い
ITストラテジスト(ST) 経営レベルの戦略立案に強い

→ STは開発の上流よりもさらに前の「戦略立案フェーズ」に強い資格

資格を活かせる職種・キャリアパス

✅活かせる職種:

  • ITコンサルタント

  • 情報システム部門の企画担当

  • 経営企画・DX推進担当

  • システム化戦略立案者

  • ベンダー営業・セールスエンジニア

「エンジニア × 経営目線」がある人材として高く評価されます!

ITストラテジスト試験の受験概要まとめ

誰でも受けられる?受験資格は?

✅年齢・学歴・職歴などの制限は一切なし!
誰でも受験可能ですが、実務経験がある方が有利です。
(IT業界3年以上、もしくは経営企画系の実務経験者が多い)

試験の構成:午前I・II、午後I・IIの内容

試験区分 内容 試験時間
午前I 基礎的なIT知識 50分(共通)
午前II 高度区分向け知識 40分(選択式)
午後I 記述式問題(3問中2問) 90分
午後II 論述問題(1問選択) 120分(記述式・論文)

→ 午後II(論文)が最大の山場!「構成力+実務視点」が問われます。

年1回の試験日程と申込スケジュール

  • 試験実施:毎年10月中旬ごろ

  • 申込期間:7月上旬〜8月中旬(Web申込)

📍全国主要都市の会場で実施されます(CBTではなく、紙の試験)

試験会場・受験料・申し込み方法

✅受験料:7,500円(税込)

✅申し込み方法:

  • IPA公式サイトの「情報処理技術者試験」ページから

  • ログイン → 試験区分選択 → 支払い → 受験票発行

→ 試験前にしっかりスケジュールをチェックしておきましょう!

合格率・難易度・勉強時間の目安

過去の合格率と傾向

年度 合格率(午前II→午後IIまで)
2022年度 約13.6%
2021年度 約14.1%
2020年度 試験中止
2019年度 約15.2%

→ 10〜15%台と、情報処理試験の中でも難関に分類されます。

難しいとされる理由はどこ?

  • 午後II(論述)のハードルが高い

  • 「実務経験がある前提」の設問が多い

  • 解答に正解がない=説得力・論理性・一貫性が必要

→ まさに「現場で成果を出せる人材か?」が問われる内容です。

合格に必要な勉強時間と対策法(独学も可能?)

✅勉強時間目安:

  • 社会人(実務経験あり):150〜200時間

  • 未経験・学生:300時間〜

📘おすすめの勉強法:

  • 午前I・II:過去問+参考書(4〜5年分)

  • 午後I:問題文の読解練習+要点まとめ力

  • 午後II:論文テンプレ作成→複数パターンで練習!

午後II対策(論文)に一番時間をかけるべき!

合格後のメリットと活かし方

就職・転職でどう評価される?

  • ITストラテジストは、国家試験の中でもレベル4(最高難度)

  • 「IT×経営」の視点をもつ人材として高評価

  • コンサルティングファームや大手SIerでの昇格条件にも!

→ 事業部門との橋渡し役としてのキャリアを築けます。

年収アップ・ITコンサルや経営層も視野に

✅キャリアアップ例:

  • IT戦略部門 → 情報企画部長

  • システム部門の責任者

  • 経営企画室 → DX推進リーダー

  • ITコンサルタント → シニアマネージャー職

📈年収イメージ(保有者の平均):

  • 600万〜1000万円クラス

  • 外資系や上場企業ではさらに高年収帯に!

維持・更新制度は?(なし)

✅ITストラテジストは【一度合格すれば永久資格】です!
定期的な更新や年会費などはありません◎

→ 維持コストゼロで一生モノの国家資格!

まとめ:ITストラテジストは“経営×IT”をつなぐプロの証!

ITストラテジストは、ただの技術者ではなく、「経営課題をITで解決する視点」を持った上流人材を証明する資格です。
論述力・構成力・実務経験の総合力が求められる難関試験ではありますが、合格すればキャリアの選択肢は大きく広がります!

  • ITコンサルを目指している

  • マネジメントだけでなく“事業寄り”の思考を鍛えたい

  • 技術だけでなくビジネス全体を見渡したい

そんな方にとって、ITストラテジストは最強のキャリアパスポートになるはずです💼

まずは過去問をチェックして、自分のレベル感を測ってみるところから始めてみましょう!

タイトルとURLをコピーしました