商品と連動するイメージ戦略:「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」

「みんな自分に都合のいいことしか愛さないってね」

「世間は自分に不都合の生じないかぎり
おおかたは善良なものを愛する。」

– 中勘助「菩提樹の蔭」-

古代ペルシャの話、聞いてみる?

戦争があると、使者が戦場にダッシュで行って、勝敗チェックしてたの。

勝ったらめちゃくちゃハッピーな報告をして、

「パーティーだよ! 我々の大勝利! 敵は逃げてったわ!」

「やったね! 特別なご褒美をあげるわ!」

ってなって、使者はヒーローみたいに迎えられて、ご馳走に酒、お気に入りの女の子までご用意されちゃって。

でもね、負け報告すると全然違って、

「ダメだった…。みんなやられちゃった…。」

「えー! お前は死刑だ!!」

ってその場で首チョンパだったんだって。

勝利報告の使者は超VIP扱いで、負け報告の使者は即獄刑。使者自身は戦の勝敗には全く無関係なのに。

使者がいたから勝ったわけでも、負けたわけでもないのに、ただ結果を伝えただけなのにね。

それでね、良いニュースを持ってきた使者はいい人扱いされて、悪いニュースの使者は悪者みたいにされちゃうの。

これ、現代でも似たようなことが起こってるよね。

もちろん今は古代ペルシャみたいにクビは飛ばないけど、良いことや悪いことがあっただけで、その人がいい人か悪い人か決めちゃうって話。

売上げをブチ上げるテクニック「連合の原理」

心理学で「連合の原理」っていうのがあって、これがめっちゃ面白いの。

これって、全然関係ない2つのことが、なんか勝手に結びついちゃう現象のことをいうの。

分かりにくいから、例をあげてみるね。

例えばね、3年前にあるパンデミックが中国起源ってウワサされた時、急に世界中でアジア人に対する風当たりがキツくなったよね。覚えてるかな?

日本のレストランにペンキ投げるとか、ホントはそのレストラン、パンデミックと全然関係ないのに。

でも、なんか「アジア人=問題の原因」と無意識に結びつけちゃって、嫌悪感を持っちゃうわけ。

他にもね、車のショーで、すっごいキレイなモデルの女性を車の横に立たせるのも、この「連合の原理」を使ってるの。

「魅力バイアス」ってやつで、車と美人を結びつけて、車をカッコよく見せようとしてるわけ。

車の性能とモデルがどう関係あるの?って話だけど、私たちの脳はなんかその車を良く感じちゃうの。

だからさ、大手企業が有名人をCMに使うのも、「連合の原理」のおかげ。

その人気者と商品をリンクさせて、商品のイメージをグッと良くしたいわけ。

だから、人気のあるタレントはCMでガッポリ稼げるし、もしスキャンダルでイメージダウンしたら、大損害ってことになるの。

アメリカのドラマで医者役やってた俳優がね、カフェイン抜きコーヒーのCMをしたら、そのコーヒー売り上げがめっちゃ伸びたの。

彼、実際には医者じゃないんだけど、医者と結びついて見られるから信用されちゃうの。

これってアメリカだけじゃなくて、世界中で起きてる現象。

俳優や女優のイメージが商品と連合されて、売上げを伸ばしてるってはなし。

私たち人間って、結局はイメージで物事を決めちゃう生き物。論理的じゃなくて感覚的なんだね。

自分がコンビニやドラッグストアで商品選ぶ時も、実際は成分チェックしてる人少ないよね。

パッケージがかわいいとか、あの有名人が宣伝してるからとかで、「なんとなく」で選んじゃう。

気持ち悪いをスゴイ気持ちいいに変えるイメージ戦略

「連合の原理」っていうのがマーケティングでマジ重要なんだよね。

これがダイレクトに売上に関わってくるから。

日本でも「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」っていうことわざがあるみたいに、好き嫌いってのは何となく連動しちゃうの。

良いイメージはそのまま商品のイメージをアップさせて、悪いイメージは商品の印象を下げちゃうんだ。

だから大手企業ってイメージアップにすんごいお金かけてるの。カッコいいイケメンや美女をCMに使ったり、デザインにもめっちゃ投資してるんだ。

例えばさ、「商品名」がめっちゃ大事。博多料理店がニューヨークに出店したときの話だけど、明太子を「たらの卵」とメニューに書いたら全然ウケなくて、「気持ち悪い!」ってクレームも来ちゃったの。

でも、メニュー名を「博多スパイシーキャビア」に変えたら、急に人気出て、「シャンパンに合う」って評価されるようになって、バリバリ売れるメニューになったんだ。

「キャビア」っていう高級食材のイメージが、頭の中でお客さんの購買意欲を刺激したわけ。

同じ商品でも、イメージ一つで売上がガラッと変わることがあるんだよね。

逆にネガティブなイメージがついたら、当然売上も下がる。だから、「犯罪臭させる」みたいなネーミングは絶対避けるべき。

イメージって本当に「連合」するから、悪い印象だけで売上がガタ落ちすることもあるの。

特にネットビジネスは、ちょっと胡散臭く見えがち。だから、自ら悪いネーミングすると売上の低下は避けられないわけ。

コンビニで500円くらいで売ってる本なら、「ヤクザの教える交渉術」とかでも興味買うかもしれないけど、高額な教材だと話は全然違うからね。

マーケティングの基本は、やっぱり「イメージ」が売上にめっちゃ影響するってこと。

良いイメージと「連合」させる方が、確実に売上は上がる。

勘違いしないでほしいけど、これって商品がイイものであることが大前提。どんだけイメージ操作しても、商品がダメなら売れないし、売っちゃいけない。

今の時代はSNSであっという間に悪評が広がるから、良い商品をさらに売るために「イメージの力」を利用するのが大事。

商品が良くても、それだけで売れるわけじゃないから、売るための努力が必要なの。

情報発信ビジネスなら、キャラ設定や言葉遣い、ウェブサイトのデザイン、メルマガのレイアウトなど、イメージに影響する要素がたくさんあるから、それらがどう影響してるかしっかり確認してみよう。

4

タイトルとURLをコピーしました