プリントされた年賀状は使いやすいけれど、そのまま送るだけだと少し物足りない感じがするよね。
そこで、手書きのコメントを加えると、受け取った人に良い印象を与えることができるんだ。
でも、どんなコメントを書けばいいかな?
今回は独自性のある、自分らしい工夫を凝らした一言を書き加えるコツを紹介するね。相手に喜んでもらえるような年賀状の手書きコメントのポイントもこっそり教えちゃうよ!
年賀状の書き方の基本ルール
年賀状を書くときは、基本のルールを知っておくといいよ。
年賀状の文章は、通常、次のような順序と内容で書かれるんだ。
①最初に新しい年を祝う言葉である「賀詞」
まずは、新しい年を祝う言葉、つまり「賀詞」を書くんだ。
もし賀詞がプリントされている年賀状を使う場合は、同じ内容を手書きで書き加える必要はないよ。
なぜなら、それは重複になってしまうからだね。
また、「新年あけましておめでとうございます」という表現は、「新年」と「あけまして」が重複しているため使わないのが一般的だよ。「あけましておめでとう」か「新年おめでとうございます」のどちらかを選ぼう。
いくつかの例を挙げると、
- あけましておめでとうございます
- 謹賀新年
- Happy New Year
- 迎春
- 賀正
などがあるね。
② 昨年の感謝の言葉を述べる
続いては、昨年中にお世話になった方々への感謝の気持ちを伝える部分があるよ。
ただし、「去年」という言葉は使わないようにしよう。
「去」は「去る」を連想させ、不吉なことを思い起こさせる可能性があるから、新年の挨拶には向いていないんだ。「昨年」や「旧年」という言葉を使おう。
いくつか例を挙げると、
- 昨年中は大変お世話になりました
- 旧年中は大変お世話になり、心より感謝しております
- 昨年は格別のご指導をいただき、心からお礼申し上げます
などがあるよ。
③ 新年の引き続きの関係を願う
次に、新しい年でもこれまでと変わらない関係を続けていただきたい、という願いの言葉を書きます。
例えば、
- 今年もよろしくお願いいたします
- 本年も引き続きのお付き合いをよろしくお願いします
- 本年も引き続きのご指導とご支援を、心よりお願い申し上げます
などが考えられるね。
④ 個人的なメッセージを添える
最後に、自分らしいメッセージを添えると、より良い印象を与えることができるよ。
自分の近況報告や、相手が喜ぶようなちょっとした気配りをしたメッセージを書いてみよう。
これから、どんなメッセージを書けばいいかを詳しく説明するね。
すでに賀詞や挨拶がプリントされている年賀状を使う場合は、空いているスペースに自分の手書きのメッセージを添えるといいね。
⑤ 受取人の幸福を願う言葉を加える
年賀状を締めくくる際には、受取人の健康や幸福を願う言葉を添えると良いですね。
例えば、
- 皆様に幸多き一年であることを心よりお祈りしています
- 新しい年が○○さまにとって素敵な年となりますように
- ご家族皆様の健康と幸せを心からお祈りしています
などがいいかもしれません。
⑥ 年号や日付を記入
コメントの最後には、その年の年号や日付、干支などを書き加えると、年賀状にさらに個性が加わります。
相手に喜ばれる年賀状のコメントを書くコツ
相手に喜ばれる年賀状のコメントを書くコツは、「相手への思いやり」を持つことです。
自分の近況や目標、趣味について書くのもいいけれど、それだけではなく相手のことを考えたメッセージも忘れずに入れましょう。
相手が自分のことを考えてくれていると感じると、喜んでもらえるはずです。
そして、個人的に具体的な内容を書くことも大切です。
以下のようなアイデアを参考にして、コメントを考えてみるのはどうでしょう。
大事なのは、自分と相手の関係から具体的なエピソードを選ぶことです。
日常の会話で出た話題を取り入れる
よく会う友人や同僚などに送る年賀状では、一緒に話したことや興味を持った話題を取り入れるといいでしょう。ただし、あまりプライベートすぎる話題は避けること。年賀状は家族も見る可能性があるので、相手が他人に知られたくないようなことは書かないようにしましょう。
例えば、
- あのとき話していたレストラン、次に行こうね!
- 最近教えてもらった本を読んだよ。本当に楽しかった!
以前の年賀状を参考にする
久しぶりに連絡する人への年賀状には、前年のコメントを振り返るといいですね。新しい趣味を始めたり、旅行に行ったり、家族の出来事があったりした情報から、メッセージを考えてみましょう。
例えば、
- 新しく始めた趣味は楽しんでいますか?
- お孫さんが成長されるのが楽しみですね
過去の思い出を振り返る
昔の友人などへの年賀状には、共有した思い出を振り返るのも素敵です。一緒に過ごした楽しい時間や、共有した特別な思い出をメッセージに入れてみましょう。
例)
- 学生時代によく行った場所へまた一緒に行きましょう
- 昔一緒に食べた〇〇の味、懐かしいですね
趣味や好きなものを取り入れる
相手の趣味や好きなものに触れることで、親しみを感じてもらえるでしょう。好きなスポーツチームや芸能人、趣味のことを話題にするのもいいですね。
例)
- 今年は〇〇チームの活躍が目覚ましいですね!
- 趣味の〇〇、上達していますか?次に会うときに見せてくださいね
家族やペットについて気遣う
相手の家族やペットのことを気にかけるコメントは、温かい気持ちを伝えるのに最適です。お子さんの成長や、ペットの健康を気遣うようなメッセージは喜ばれることでしょう。
例)
- 〇〇ちゃんがもうすぐ小学生になるんですね
- 愛猫の〇〇ちゃんはいかがですか?
NGな手書きコメント
年賀状で避けるべきコメントにはいくつかのポイントがあります。
・忌み言葉の使用を避ける
新年の挨拶には、不吉な「忌み言葉」を使わないことが大切です。これには「失う」「離れる」「衰える」「別れる」など、悪い出来事を連想させる言葉が含まれます。年賀状ではこれらの言葉は避けましょう。
・相手が不快に思うようなコメントを書かない
相手が不快に感じるようなコメントは避けることが重要です。
例えば、「今年こそ結婚しようね!」や「赤ちゃんはまだですか?」などの個人的な事柄に言及するのは避けましょう。
また、健康問題に関しても、「元気になってね」といった言葉は避けた方が無難です。
・悪口や愚痴を書かない
年賀状は新年の挨拶の場であり、悪口や愚痴を書くのはふさわしくありません。これらの話題は直接会ったときに話すほうが良いでしょう。
・第三者の話題は控える
第三者の話題を持ち出すのも避けましょう。
たとえば「〇〇さんに会ったよ」や「〇〇さんの結婚式に行った」といった話題は、相手がその集まりに呼ばれていなかった場合など、不快に感じる可能性があります。
・あまりに個人的な話題は避ける
年賀状は家族が見ることもあるので、相手が家族に知られたくないと思っているような個人的な話題は避けましょう。
例えば「最近好きな人は?」や「彼氏との関係はどう?」などの話題は避けた方が良いです。
送る相手によって喜ばれる手書きコメント
年賀状を送る相手に合わせたコメントを書くことで、より喜んでもらえます。
ここでは、相手ごとに適したコメントの書き方を紹介します。
友人への手書きコメント
親しい友人には、自分の最近のことや興味を持っていることを書くと共に、相手のことを思いやるメッセージを添えると良いでしょう。
例えば、
- 昨年は忙しくてなかなか会えなかったけれど、今年はもっと時間を作って会いたいね!
- 君がいつも元気いっぱいで、私も最近新しい趣味を始めたんだ!
- 今年の目標は健康第一!一緒にスポーツしようよ!
- 忙しい毎日だけど、あなたの明るさがいつも励みになってるよ!
- 昨年のあの旅行、すごく楽しかったね!今年もどこかに行こう!
家族や親戚への手書きコメント
普段会えない家族や親戚には、自分や家族の近況報告が喜ばれることが多いです。また、相手の健康や幸せを気遣う言葉を加えるとさらに良いでしょう。
例えば、
- 娘がこの春から小学生になりました。皆さんにいただいた〇〇を毎日大切に使っています
- 息子の受験が無事終わり、ホッとしています。今年は家族で旅行に行きたいと思っています
- 皆さんにはお元気でいらっしゃいますか?子どもたちも夏休みにお邪魔するのを楽しみにしています
同僚への手書きコメント
職場の同僚には日ごろの感謝を伝えつつ、会社内の関係性を尊重した言葉遣いを心がけましょう。また、会社の内部情報や機密に触れることは避けることが大切です。
例)
- 昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。共に成長していきましょう
- いつもサポートいただき感謝しています。今年は私も〇〇さんの力になれるよう努めます
- 毎日忙しいですが、〇〇さんとの楽しい会話に励まされています。今年も一緒に頑張りましょう
上司への手書きコメント
上司や目上の人には、日ごろの感謝と敬意を示すコメントが適しています。
毎日会っている上司の場合は、その人の好みや行動に注目し、それを話題に取り入れると良いですね。ただし、あまりカジュアルになり過ぎないように注意しましょう。
会う機会が少ない上司には、自分の近況報告と相手の健康や幸せを願う一言を添えると好印象です。
例)
- 昨年は貴重なご指導をいただき、深く感謝しております。今年も一層の努力をしていきます
- 〇〇案件での貴重なアドバイス、心より感謝しています
- 〇〇さんのような素晴らしい仕事ぶりを目指して、今年も精進します
- 赴任先の北海道で美味しい食事を楽しんでいますが、〇〇さんもお変わりありませんか?
部下への手書きコメント
部下や後輩には、日頃の努力や成果を評価するようなコメントが喜ばれます。新しい年に彼らがやる気を出せるようなメッセージを考えてみてください。
例)
- 〇〇さんの〇〇な仕事ぶりにはいつも助けられています。今年も期待しています
- 昨年のあなたの頑張りは会社全体で高く評価されています。今年もさらなる活躍を期待しています
- 〇〇プロジェクトでのあなたのリーダーシップは素晴らしかったです。今年も一緒に頑張りましょう
- 〇〇さんが部署を支えてくれるおかげで、毎日が充実しています。今年も共に成長しましょう
絶対一味違う!手書きコメント
年賀状で他の人と差をつけたい方には、俳句や川柳を加えるのがおすすめ!
特に年配の方には、このような文化的なタッチが喜ばれることが多いです。
有名な俳句を取り入れる
年賀状に相応しい俳句をいくつかご紹介します。
他人の作品を使用する際は、作者名を記載することを忘れないでください。
【年賀状にぴったりの俳句例】
- 門松や 思えば一夜 三十年(松尾芭蕉)
- 正月の 子供に成て 見たき哉(小林一茶)
- 年玉の 最速に来る 孫子かな(小林一茶)
- 元日や 都の春の 置炬燵(正岡子規)
- 駆け上る 松の小山や 初日の出(夏目漱石)
- 松立てて 空ほのぼのと 明る門(夏目漱石)
自作の俳句や川柳を添える
自分で作った俳句や川柳を添えることで、個性的な年賀状になり、間違いなく喜ばれるでしょう!
・俳句の作り方
俳句は五七五の十七文字で季節感や心情を詠みます。この短い文字数の中で、感動を詰め込むのが俳句の魅力です。初心者の方は、季語を含む五七五の形式を守るのがおすすめ。季節感が感じられるか、イメージが浮かぶか、心情が伝わるかがポイントです。
【新年の季語】 新年の季語には「新年」「正月」「初詣」「門松」などがあります。また、「去年今年(こぞことし)」「子日草(ねのひぐさ)」「初東雲(はつしののめ)」など、あまり聞きなれない季語も使ってみるのもおすすめです。
▼別冊NHK俳句 俳句練習帖―書き込み式ドリルで楽しく上達! (教養・文化シリーズ)
・川柳の作り方
川柳は五七五の十七文字で、季語を含まず、人間や社会の滑稽な面を題材にします。年末年始の出来事や新年の抱負などを川柳にしてみると良いでしょう。
川柳を始めたい方は、関連書籍を参考にしてみるのがおすすめです。
まとめ
年賀状に添える手書きコメントのちょっとしたコツやポイントを紹介してきましたが、役立つ情報は得られましたか?
年賀状のコメントは、普段なかなか伝えられない気持ちを伝える絶好の機会です。
たった一言でも、心からの思いが伝わり、受け取る人を喜ばせることがあります。
この記事を参考にして、是非年賀状に心を込めた手書きコメントを加えてみてください!