【ハプニング対処法】喪中はがきのマナー、正しい出し方()

社会人の皆さんに、喪中はがきの出し方や基本マナーについて、わかりやすく解説します。

喪中はがきのマナーについては、冠婚葬祭の参考書籍でも詳しく触れられていないことが多く、初めての方や再確認したい方も多いのではないでしょうか。

そこで、「喪中はがき」に関する基本マナーを簡潔にまとめてみました。

「誰が亡くなったときに出すの? 」「どこまでの相手に出すの? 」「いつまでに出すの? 」

これらの疑問に対する基本マナーを押さえることで、喪中はがきを適切に扱うことができます。

ビジネスやプライベートでの人間関係をスムーズに保つためにも、これらのポイントを覚えておくと良いでしょう。

【喪中】とはどういう意味?

「喪中」という言葉の意味について解説します。

喪中とは、近親者の死を悼み、その魂を安らかにするために慶事(おめでたい行事)を控える期間のことを指します。

この期間には、例えば結婚式やお祝い事などの華やかな行事を避ける風習があります。

このような喪中の期間中には、新年の挨拶を控えることも一般的です。そのため、喪中はがき(年賀欠礼状、年賀状挨拶欠礼状)を送ることで、喪に服している間は新年の挨拶を控えさせていただく旨を知らせます。

喪中の習慣は世界中に広がっており、国や地域によってその内容は様々です。

日本においても、地域によって細かな違いがあるため、統一されたルールは特にありません。そのため、喪中はがきには「これをしなければならない」という厳密なルールは基本的に存在しません。

しかし、喪中はがきを送る際には、いくつかの注意点があります。これらについて知っておくことで、適切な対応が可能になります。

喪中はがきを送る際のポイントについて、詳しくご紹介します。

喪中はがきを送る範囲(親族)について

社会人として、喪中はがきを送る範囲(親族)について理解しておくと役立ちます。

喪中はがきを出す範囲は、一般的には二親等以内の親族までとされています。しかし、これは一つの目安に過ぎません。

具体的には、次のような範囲が考えられます。

  1. 一親等の親族: これには両親、配偶者、子どもが含まれます。
  2. 生計を共にする二親等の親族: 例えば祖父母、兄弟姉妹、孫などがこれに該当します。

しかし、これらに限らず、故人を特に追悼したい場合や、生計を共にしていない二親等の親族に不幸があった場合に喪中はがきを送ることも一般的です。

さらに、三親等以上の親族や特に親しい関係のある人に対しても、差出人の心情に合わせて喪中はがきを送ることがあります。

重要なのは、形式にこだわるのではなく、故人やその家族への思いやりを持って行動することです。このように柔軟に考えることで、相手に対する敬意を示すことができます。

喪中はがきをどの範囲の相手に送るべきか

社会人として、喪中はがきをどの範囲の相手に送るべきかについての基本を押さえておきましょう。

ここでは、喪中はがきを送る範囲や対象に関する一般的な疑問形式で答えていきます。

  1. 喪中はがきを送る範囲: 喪中はがきは、新年の挨拶を省略するための欠礼状です。従って、年賀状のやり取りをしている、または新年のあいさつを交わす相手に対して送ります。
  2. 親戚への喪中はがき: お互いに喪中の場合、親族間では喪中はがきを省略することが一般的です。
  3. 職場やビジネス関係への喪中はがき: 通常、年賀状のやり取りがある全てのビジネス関係者に送ることが推奨されます。ただし、個人的なつながりがない場合や、相手に余計な心配をかけたくない場合は、年賀状を送る選択をすることもあります。故人との関係や差出人の気持ちによって柔軟に判断してください。
  4. 喪中の相手への喪中はがき: 喪中はがきは、「新年の挨拶を控えさせていただく」という趣旨のものですので、相手が喪中であっても、喪中はがきを送ることが適切です。

これらのガイドラインを参考にすることで、喪中はがきの送付を適切に行い、マナーを守ることができますよ。

喪中はがきを出す適切な時期(いつからいつまでに出すべきか?)

社会人の皆さんが、喪中はがきをいつからいつまでに出すべきかについて理解しておくことも大切です。喪中はがきを出す適切な時期について解説します。

  1. 喪中はがきの送付時期: 一般的に、喪中はがきは11月から12月初旬にかけて送ることが推奨されています。この時期に送る理由は、相手が年賀状を準備する前に、喪中であることを伝えるためです。
  2. 遅れた場合の対応: 喪中はがきの送付が遅れた場合は、松の内(1月7日)が明けた後に、寒中見舞いはがきを送るのが良いでしょう。
  3. 喪中はがきの意味: 喪中はがきには「喪に服している最中なので、新年の挨拶を控えさせていただく」という意味がありますが、「年賀状を送らないでください」という意味ではありません。したがって、喪中はがきを送った相手から年賀状が届くこともあり得ます。
  4. 相手への配慮: ただし、喪中はがきを受け取った場合、相手が喪に服しているという配慮から、こちらからは年賀状を送らないのが一般的なマナーです。

これらのガイドラインに従うことで、喪中はがきを適切に、且つタイムリーに送ることが可能です。

12月に不幸があった場合の対応方法

12月に不幸があった場合の対応方法について理解しておくことも大切です。

特に喪中はがきの投函時期を逃してしまった場合の適切な対処法について説明します。

  1. 喪中はがきの時期を逃した場合: 12月に不幸があった場合、喪中はがきの一般的な投函時期を過ぎてしまうことがあります。このような場合、相手が既に年賀状を送ってしまっている可能性もあるため、喪中はがきを送る代わりに寒中見舞いを選択すると良いでしょう。
  2. 寒中見舞いの送付時期: 寒中見舞いは、忌明けである松の内(1月7日)以降に送ります。この際、既に年賀状を受け取っている場合は、それに対するお礼や新年の挨拶ができなかったことに対するお詫びの言葉を添えると良いでしょう。
  3. 年賀状の対処法: ご自身が年賀状を準備していた場合、年賀はがきの販売期間内であれば郵便局で通常のはがきに無料で交換してもらうことが可能です。

これらの点に注意し、適切に対応することで、喪中の期間におけるマナーを守りつつ、適切な挨拶を行うことができます。

喪中はがきを書く際の適切な内容について

喪中はがきを書く際の適切な内容について説明しますね。喪中はがきには、一般的に以下の要素を含めることが望ましいです。

  1. 年始の挨拶欠礼の表明: まずはじめに、喪中であるため新年の挨拶を控えさせていただく旨を記載します。
  2. 故人の続柄と逝去日: 故人の関係(例:父、母、祖父母など)と逝去した日付を明記します。
  3. 感謝の言葉: 年賀状のやり取りに対する感謝や、これまでの関係に感謝する一言を添えると良いでしょう。
  4. 日付と差出人: はがきの送付日と、差出人の名前を記載します。夫婦連名の場合、夫の名前を先にし、妻の名前を次に記します。子供の名前は通常記載しません。
  5. 故人の続柄の記載例: 例えば夫の親が亡くなった場合は「父」「母」、妻の親の場合は「岳父」「丈母」または「妻の父」「妻の母」といった表現を使います。

注意点: 喪中は、おめでたい内容を避ける期間であるため、慶事の内容や近況報告、結婚報告、転居のお知らせなどは避けるべきです。このような情報は、別途寒中見舞いや報告はがきで伝えるのが適切です。

これらの基本を把握しておくことで、喪中はがきの作成が難しくないことがわかります。

それぞれのケースに応じて適切に対応することが、マナーを守る上で大切です。

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